対物賠償保険とは

解説

対物賠償保険とは、被保険自動車の事故により、他人の財物に損害を与え、被保険者が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害に対して、保険金が支払われるものです。

保険金の支払要件

  1. 被保険自動車の所有、使用または管理に起因した事故であること。
  2. 他人の財物を滅失、破損または汚損させ損害を与えたこと。
  3. 被保険者が法律上の損害賠償責任を負担したこと。

被保険者とは

  1. 記名被保険者
  2. 被保険自動車を使用または管理中の次のいずれかに該当する者
    ア.記名被保険者の配偶者
    イ.記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
    ウ.記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子

  3. 記名被保険者の承諾を得て被保険自動車を使用または管理中の者。
    モータービジネス業者を除く。
  4. 記名被保険者の使用者。
    ただし、記名被保険者が被保険自動車をその使用者の業務に使用している場合に限ります。

保険金が支払われない場合

  1. 保険契約者、記名被保険者またはこれらの者の法定代理人の故意
  2. 記名被保険者以外の被保険者の故意

支払われる損害とは

  1. 修理費
    修理不能の場合(全損)
    修理可能な場合(分損)
  2. 乗用車装着付属品の修理費、買い替え費用、移設費用、装着費用等

  3. 代車料
    事故発生日から修理完了納車の時まで
  4. 休車損
    営業車が事故に遭い、代車の利用ができない場合

  5. レッカー車による牽引引揚げ料
  6. 荷物、身の回り品損害
  7. 修理見積り費
    全損となるかどうかを判定する必要がある場合
  8. 車検費用
    車検直後に事故に遭った場合
  9. 保険会社との交渉のための通信費・交通費等

保険金請求に必要な書類

  1. 保険金請求書
  2. 交通事故証明書
  3. 示談書
  4. 損害状況写真
  5. 修理見積書

他人の車に衝突してその車を破損したり、ガードレールや店舗に飛び込んで他人の家や物を破損すると、民法上の責任(不法行為責任・使用者責任)が発生し、その損害を賠償する責任があります。示談により決定された損害賠償額を支払う保険が対物賠償保険です。

他人の物をこわした場合に適用される

他人の財物であれば、車であろうと、家屋であろうと、道路標識であろうと対象になります。店舗を破損して、休業させてしまったときは、そのために生じた損害(休業損害)も立証されれば対象になります。

過失相殺

示談

休車車、代車料さらに店舗を破損させたために生ずる休業損害などを称して間接損害といいます。車両保険では修理費(レッカー代を含む)が支払の対象ですが、対物保険では立証される限り、間接損害も支払いの対象になります。

解決のヒント

対物賠償保険は第三者に対する損害をてん補する保険なので、被保険者やその家族の財物の滅失、破損または汚損は支払の対象外になっています。


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